近頃ツイッター上で63・72・73系電車のプラレール化の流行を感じとったため、当初編成を組んでから紹介予定だったものを急遽変更、落成済みの先頭車両のみご紹介いたします。
72系とは、同一の設計思想により製造された電車を便宜的に総称したもので国鉄正式の系列呼称ではない。
狭義には63系電車の改良型として、1952年から1958年にかけて新製されたグループ(72系新製車)およびこれらの改造車を指す。
広義には、1944年から1950年にかけ製作された63系電車に1951年以降安全対策・体質改善工事を実施して改称したグループ、戦前製20m級2扉車(32系、42系)の4扉化改造車(制御車・付随車のみ)を含む。
(以上、Wikipediaより一部抜粋)
偶然にも良い参考資料があったため、鶴見線の289番をモデルとしました。
旧形国電編 73形 クモハ73−4
種車としたのは209系金型。
ドアを2㎜縮めて片開き扉を再現しつつ、車端部の窓に回す分のスペースを捻出。
側面モールドは0.3㎜プラ板で埋めていきます。
窓は殆どを1㎜プラ棒を切り出して造形。
ドア横、ヘッダー下にはそれぞれ0.3㎜・0.5㎜プラ板を使用しています。
プラ棒の切り出しはコンマ以下のズレも許されません。
旧型国電の一番の特徴ともいえるシルヘッダーは1㎜プラ棒、加えてウィンドシルは0.5㎜プラ板を追加で貼り付けた後にヤスリで厚さを調整しています。
ウィンドシルは帯モールド上のリベットを撤去の上それに沿うように設置、ウィンドヘッダーは逆にリベットに沿って設置しています。
妻面は前後共に切妻型の旧型客車から切り出して改造。
窓枠は側面窓をシルヘッダーごと切り出し、ウィンドシルを雨樋と合わせます。
顔の部品類には0.3㎜プラ板を遺憾なく投入。
窓の造形にはこれに加え1㎜角棒も使っています。
ステップ、尾灯、連結器周りには103系(高運転台車)からパテ複製品を使用。
パイピングには、右側は1㎜角棒にタミヤの鋸でスジ彫り、左側は1㎜丸棒をそのまま使用。
屋根への回り込みはラッカーパテを使いつつヤスリがけで整えています。
屋根上機器類についてはグローブ型通風機、パンタグラフ横の踏み板を103系から複製、パンタグラフはプラレール博限定品の京阪80系から複製。
以上、クモハ73の改造でした。
さて編成を組む予定の他の車両ですが、現在クハ79は920番台で作成中、モハ72はモデル車選定に悩んでいます。
比較的凡庸なモハを作れば汎用的に使えるものの、かの車体載せ換え車モハ72970も捨てがたいのです。しかしこの車両は1両きり、しかも運用は鶴見線のみ。汎用性をとるかロマンをとるか。
嗚呼どうしましょう。