千ノ気まぐれ誌

爆裂惰性筆法

深夜越境

今は午前三時半、三人の男とともに自虐的徹夜通話の真っ只中である。
なにゆえにこうなってしまったのだ…



プラレール繋がりの盟友であるKTR802氏(以下、北村氏)が生まれ故郷の北近畿を離れる事となった。
二ヶ月前に越すはずだった彼はコロナ渦にがっちり巻き込まれて軟禁生活を強いられていたという。

やっとの門出である。それは祝いに弄んでやろうと彼の通話に顔を出した。
すでに馴染みの顔は並んでおり、すでに徹夜の運命を決定つけられた北村氏は彼らに振り回されていた。

見飽きるほどの風景に実家の如き安心感を覚えつつ
私も徹夜の覚悟を決めて彼を惜しみなく虐めるのであった。

やがて"送別会"の人数も膨らみ、混乱状態といえるほどの大喧噪。もはや何が何だか、当人たちですら分からぬ状態に。

時間は下り。

櫛の歯が欠けるよるに一人、また一人と抜け、
気がつけば四人ぽっちの寂しさの漂う送別会となっている。

今、彼は女の絵を片手に酔っぱらいの如き口振りで、グチャグチャの言葉で、猥談を力説している。
我々はただ、苦笑いしながらその"講義"を聞き続けている。

(10:58追記)

その後限界を迎えた北村氏は仮眠を取り始めた。
続いて私は不具合にて通話が途絶え、私も仮眠を取ることとした。

「始発までに起こしてくれ」と残して。

次に時計を見たときには10時半を回っていた。
ああ、困ったな、そう思いつつ携帯に手を伸ばす。

動かぬ。

電源が落ちた。

充電した。

もう通話は終わっていた。

再び消えゆく画面を私はただ呆然と眺めていた。