作業に明け暮れるあまりブログの更新をすっかり忘れていました。
さて作業開始よりおよそ一ヶ月、ついにオロネ10が落選いたしましたのでご紹介いたします。
種車はカシオペアより。
車輌の入手や加工が比較的しやすい事から抜擢しました。
まずはカハフ、スロネフ共に側面を撤去。
さらに前頭部を撤去したスロネフにカハフの排気ルーバー・妻面を移植。屋根同士で接着する形になります。
このとき20系の車高にあわせるべく
2㍉ほど下げたのですが……
……結局下げすぎてしまった為あとで修整する事に。実際は1㍉程度で良かったんですね……
撤去した側面の代わりに1㍉プラ板を2枚重ねて接着。
このときに上プラ板から、ドアになる部分を切り出しておきます。
※ちなみに今回はドアの造成をあとに回したせいで、側面造成時に接着済のプラ板をむりやり剥がす手間がふえてしまいました。
その後は下げすぎた車高の分だけ屋根をかさ増ししたり側面窓を開けるなどの作業に移ります。
ここからは無我夢中で作業に取り組んだのでサフ塗り後までの写真がありません。
ドリルで開けた穴をノコやニッパー、デザインナイフ等で繋げ、出来た窓の原型を棒ヤスリで整えていきます。
削り過ぎた場合には都度プラ板をあてて調整。
その後0.3㍉プラ板を内側に接着。
製品の20系同様に内側に凹ませる造形にする事でHゴムサッシを表現。
乗務員窓上のひさしは、ひさしの形(ホチキス状)に開けた穴に切り出したプラ板を差し込む要領で接着、削り出しで造形。
こうする事で強度が生まれ、力のかかる削り出しに耐えうるモールドが作れるのです。
ドアサッシの造形には、プラ板を貼り付けた後で内側に穴を開けるという、広く使われている方法を採用しています。
その後雨樋を0.3㍉プラ板を切り出し、妻面に旧型客車(切妻タイプ)より複製したドアを接着。
型にエポキシパテを押し込み、そのまま妻面に貼り付けました。強度などを考えると、ガイドも兼ねた穴を開けておくと良いでしょう。
その後は塗装、塗料は以下の通りです。
Mr.カラー
「29.船底色」(車体。旧型車の塗装で同じみですね。)
「8.シルバー」(ドアや洗面所窓に。マーカーペンを持っていなかったので豪快にスプレーです。)
「13.ニュートラルグレー」(屋根)
「ホワイト」(Hゴムサッシ。こちらは筆塗り。マーカーペンがおすすめ。)
タミヤカラー
「TS-22.ライトグリーン」(帯色)
その他下地等に各種サーフェイサー等を使用しています。
普段切り接ぎを加工の中心としている為、こういった本格的なスクラッチは初めてでしたが、納得の出来る完成度になったと思っております。