車輌紹介:クモヤ92(モヤ4600)

令和ニ年の改造納めとしてクモヤ92を落成させました。



クモヤ92形は、1958年に教習制御電動車として大井工場でモハ73055から改造された。
改造当初はモヤ4600形と称したが、1959年6月の称号規程改正により、クモヤ92形 (92000) と改称された。
(中略)
車体は前面非貫通で、妻面上部に前照灯が埋め込まれている。
側扉は中央の2か所が埋められ、4か所から2か所に減らされている。

改造後は1983年の廃車まで中央鉄道学園で使用されていた。(Wikipediaより引用)

種車はおなじみの209系金型です。

扉が減った代わりに窓が増えたくらいで
基本的には他の72系と大した相違はありません。

細かいところはそれなりに拘りました。
まず扉のプレス加工の再現でございます。


改良形の切妻旧型客車からドアのプレスを移植。

見ての通りかなり厳しいレイアウトですが、それを差し引いても側面がキリリと引き締まります。(ただし加工が面倒故に一枚だけ従来ののっぺりした扉で仕上げてしまいましたが……)

以前の三段窓は1㍉角棒一本で表現していましたが、今回は1㍉角棒を二本貼り合わせた物を切り出して窓枠に差し込んであります。

これにより、さらにシャープな仕上がりとなりました。

また、前面窓はプラ棒ではなく0.3㍉プラ板によるモールドで再現。ライト類は東海急行の複製品です。

屋根は冷房装置のみを残して撤去。これを前後に延長するように旧型客車の屋根で穴を塞ぎます。

ただしこの方法は、元々車輌限界いっぱいの冷房装置に高さを合わせている為、結果的に屋根上機器に回すスペースがまったく取れません。

今まで使用していた新103系のベンチレーターが使えないので、新たに江ノ電旧500形からベンチレーターを複製。
これはもともと厳しい車輌限界に合わせて薄く設計されているので大変都合がいいのです。

パンタグラフも特殊な切り出し方で薄型にしてあります。

塗装もいつもの船底色ではなく、鉄道カラーのぶどう色2号。

帯の黄色、屋根色については持ち合わせを適当に選んだ為に不明。
ただしこちらは普段より使用している物と同一ですので、また後々に追記・修正いたします。